腹部超音波検査|かしいはま内科・内視鏡クリニック|福岡市東区香椎浜の消化器内科

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腹部超音波検査

腹部超音波検査|かしいはま内科・内視鏡クリニック|福岡市東区香椎浜の消化器内科

腹部超音波検査とは

腹部超音波検査とは

人が聴くことができない高い周波数の音波(超音波)を用いて臓器を見る検査です。
腹部に検査用のゼリーを塗り、超音波を発信するプローブ(探触子)を当てて、跳ね返ってくる反射波を画像化して診断します。受け取る超音波信号は、何に当たったかによって変わるため、モニター画像で、内側の様子を鮮明に知ることができます。腫瘍をはじめ、脂肪肝、胆石、胆のうポリープ、腎のう胞、腹水など、様々な病気を発見するのに適した検査です。毎年受診することで、生活習慣から起こり得る所見の変化を観察することもできます。ただし、消化管ガスの影響や体型によって、画像の描出が難しいことがありますので、描出できた範囲内での評価となります。検査は20分前後と短く、ゼリーが少し冷たく感じる程度で痛みもありません。

超音波検査の特徴

  • 身体への負担が少なく多くの情報が得られる
  • レントゲンやCTのように被曝の心配がない
  • 短時間で行うことができる
  • リアルタイムの画像を見ることができる

腹部超音波検査の対象となる方

  • 肝機能の異常を指摘されている
  • 脂肪肝を指摘されている
  • 胆のうポリープを指摘されている(1センチを超えると手術の適応になります)
  • 右の脇腹に痛みがある(胆石が疑われます)
  • 腹痛の原因を正確に知りたい場合
  • 腎臓の病気や尿管結石などが気になる場合 など

腹部超音波検査でわかる病気

腹部超音波検査は、肝臓、膵臓、腎臓の腫瘍をはじめ、脂肪肝や結石など生活習慣病と関連が強い所見も発見できます。一方、超音波が入りにくい部位があり、とくに膵臓は奥深い場所に位置するため観察しにくくなります。

肝臓にみられる所見(疑い)

  • 肝血管異常(かんけっかんいじょう)
  • 肝血管腫(かんけっかんしゅ)
  • 脂肪肝(しぼうかん)
  • 肝腫瘍(かんしゅよう)
  • 肝腫瘤(かんしゅりゅう)
  • 肝内石灰化(かんないせっかいか)
  • 肝内胆管拡張(かんないたんかんかくちょう)
  • 肝内胆管結石(かんないたんかんけっせき)
  • 肝のう胞(かんのうほう)
  • 肝のう胞性腫瘍(かんのうほうせいしゅよう)
  • 気腫(きしゅ)
  • 慢性肝障害(まんせいかんしょうがい)
  • 肝硬変(かんこうへん) など

胆のう・胆管にみられる所見(疑い)

  • 胆のうポリープ(たんのうぽりーぷ)
  • 胆のう炎(たんのうえん)
  • 胆のう結石(たんのうけっせき)
  • 胆のう気腫(たんのうきしゅ)
  • 胆のう腫瘍(たんのうしゅよう)
  • 胆のう腫瘤(たんのうしゅりゅう)
  • 胆のう腺筋腫症(たんのうせんきんしゅしょう)
  • 胆のう腫大(たんのうしゅだい)
  • 胆のう壁肥厚(たんのうへきひこう)など
  • 胆管拡張(たんかんかくちょう)
  • 胆管結石(たんかんけっせき)
  • 胆管気腫(たんかんきしゅ)
  • 胆管腫瘍(たんかんしゅよう)
  • 胆管壁肥厚(たんかんへきひこう)など

膵臓にみられる所見(疑い)

  • 膵管拡張(すいかんかくちょう)
  • 膵萎縮(すいいしゅく)
  • 膵腫大(すいしゅだい)
  • 膵の変形(すいのへんけい)
  • 膵炎(すいえん)
  • 膵腫瘍(すいしゅよう)
  • 膵腫瘤(すいしゅりゅう)
  • 膵石(すいせき)
  • 膵のう胞(すいのうほう)
  • 膵のう胞性腫瘍(すいのうほうせいしゅよう)など

腎臓にみられる所見(疑い)

  • 腎萎縮(じんいしゅく)
  • 腎盂拡張(じんうかくちょう)
  • 腎血管筋脂肪腫(じんけっかんきんしぼうしゅ)
  • 腎結石(じんけっせき)
  • 腎腫瘍(じんしゅよう)
  • 腎腫瘤(じんしゅりゅう)
  • 腎のう胞(じんのうほう)
  • 多発性のう胞腎(たはつせいのうほうじん)
  • 腎のう胞性腫瘍(じんのうほうせいしゅよう)
  • 腎のう胞性腫瘤(じんのうほうせいしゅりゅう)
  • 腎石灰化(じんせっかいか)

腹部大動脈・その他

  • 腹部腫瘍(ふくぶしゅよう)
  • 腹部大動脈瘤(ふくぶだいどうみゃくりゅう)
  • リンパ節腫大(りんぱせつしゅだい)
  • 胸水(きょうすい)
  • 腹水(ふくすい)
  • 石灰化(せっかいか)
  • 脾腫(ひしゅ)
  • 脾腫瘍(ひしゅよう)
  • 脾腫瘤(ひしゅりゅう)
  • 脾のう胞(ひのうほう)
  • 脾のう胞性腫瘍(ひのうほうせいしゅよう)
  • 脾門部異常血管(ひもんぶいじょうけっかん)
  • 脾門部腫瘤(ひもんぶしゅりゅう)

腹部超音波検査の流れ

1

検査時間は20分程度になります。※観察状況により所要時間は前後します。

2

基本的に、診察台に仰向けに寝て行われます。検査によって横向きや座った状態で行われることもあります。

3

胸部から下腹部まで観察するため、腹部を十分に出していただく必要があります。
ズボンやスカートは、下着と一緒に腰骨位置まで下げていただき、上半身は、胸の下までまくり上げ、腹部が観察できるように準備していただきます。

4

超音波の通りを良くし、きれいな画像を描出するために検査用のゼリーを腹部やプローブに塗ります。

5

超音波を発信するプローブを腹部に当てて、モニター画像で腹部臓器の様子を観察していきます。検査中は、観察しやすくするためプローブを軽く押し当てたり、体の向きを変えたりします。また、息を吸ったり、吐いたりした状態で息止めをお願いすることがあります(臓器を見やすい位置に動かしたり、肺や消化管ガスの影響を少なくしたりするためです)。

腹部超音波検査の注意点

検査前日

21時までに食事を済ませてください。21時以降、就寝前までは水やお茶などの制限はありません。

検査当日

①午前中の検査の場合
朝食は摂らずにお越しください。水やお茶などの制限はありません。検査後はすぐに食事を摂ることができます。

②午後の検査の場合
朝食はいつもの半分程度の量を朝9時までに摂ってください。
※朝食は、卵・牛乳・油を使用した食事は避けてください。昼食は食べることができませんが、水やお茶の制限はありません。

③体を締め付けるガードルやボディースーツなどは身に着けず、楽な服装でお越しください。

④ご高齢の方はなるべく付き添いの方とお越しください。

⑤常用しているお薬がある方は事前にご相談ください。