
胃カメラ検査
胃カメラ検査
胃がんの早期発見のほか、食道がん、逆流性食道炎、胃・十二指腸潰瘍、ピロリ菌感染性胃炎などの様々な病気を診断することができます。口や鼻から先端にCCDカメラが搭載された内視鏡を挿入し、食道、胃、十二指腸を直接観察できるため、X線検査に比べて微小な病変の発見に優れています。必要に応じて内視鏡先端部から鉗子(かんし)を出して、病理診断用の組織を採取することもあります。検査時間は5〜10分程度です。胃カメラ検査は苦しくてこわい検査というイメージを持たれる方が多いですが、現在は苦痛を和らげる色々な選択肢があります。
当院では、苦痛なく安心して内視鏡検査を受けていただけるよう様々な工夫を施し、患者様一人ひとりにあった検査方法をご提案させていただきます。お気軽にご相談ください。
保険診療 | 1割負担 | 2割負担 | 3割負担 |
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胃カメラ検査 | 約1,500円 | 約3,000円 | 約4,500円 |
胃カメラ検査 + 病理組織検査 |
約3,000~5,000円 | 約6,000~9,000円 | 約9,000~14,000円 |
※上記費用に薬剤料などが別途かかります。
麻酔(鎮静剤)を使用して内視鏡検査を受けることができます。
鎮静剤を使用することで喉や身体の力が抜け、内視鏡の挿入や消化管の観察自体をスムーズに行うことができます。
体格や状態に合わせて鎮静剤の種類や量を調整して行いますが、中には眠ったままで検査を終える方もおります。
内視鏡検査に苦手意識を持たないことが最も大切ですので、希望があれば遠慮なく仰ってください。鎮静剤を使用した場合は効果が切れるまでリカバリールームでしばらく休憩していただきます。
鎮静剤を使用した場合には、お車の運転は原則できなくなります。
(鎮静剤に関してご不明な点がございましたら、医師と相談して下さい)
口から挿入する内視鏡検査で苦痛に感じる原因の一つが、嘔吐反射(オエーッとなる“えずき”の反射)です。挿入時に内視鏡が舌の根元に触れることで起こりますが、外径(5~6ミリ程度)の細い内視鏡を使用することで、この嘔吐反射を最小限にすることができます。
鼻から細い内視鏡を挿入する経鼻内視鏡検査では、内視鏡が舌の根元に触れることなく進みますので、嘔吐反射が起こりにくくなります。また鎮静剤を使用しなければ検査中に医師や看護師と会話をすることもでき、安心感が高まります。
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検査予約
✓診察時に相談の上検査日を決めることもできますが、インターネットや電話(092-661-8533)で予約することもできます。
※胃カメラ以外に健診や腹部エコー検査なども同日希望される場合には電話でのご予約をお願いいたします。
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検査前日
夕食は21時までに済ませてください。
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検査当日
コップ1杯程度の水は飲まれてもかまいません。
朝の内服薬は飲まないで下さい。
※胃カメラ終了後に内服していただくことで問題は生じません。ご不明な場合には当院までご連絡ください(電話092-661-8533)
検査枠の15分前までに、絶食で受診してください。
インターネットや電話で予約をされた方は、診察後に検査を行います。
診察の結果、内視鏡検査が不要と判断されることもありますのでご了承ください。
「問診票」「同意書」をダウンロード・印刷していただき、記載して持参していただきますとスムーズに診療が進みます。
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検査
検査用ベッドに横になっていただきます。
経鼻内視鏡の場合には、鼻腔麻酔を、経口内視鏡の場合には喉麻酔を行います。
注射で麻酔薬(鎮静剤)を使用し、リラックスした状態で検査を受けていただきます。
検査時間5~10分
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検査後
鎮静剤から覚めた後、医師から検査の結果説明を受けた後に、帰宅していただきます。
鎮静剤を使用した場合には、お車の運転はできなくなりますのでご注意下さい
(鎮静剤に関してご不明な点がございましたら、医師と相談して下さい)
40歳を越えると、一般的に胃がんの罹患率が上昇するといわれています。
胃がんは早期発見・早期治療が何より重要です。年に一度は胃の検査をご検討ください。
当院では、より良い対応と、できるだけ苦痛の少ない内視鏡検査を目指して、日々工夫を重ねております。その一環として、胃カメラ(上部内視鏡検査)後にアンケートへのご協力をお願いしています。
今回ご紹介するのは、2024年3月24日から2025年5月9日までにご回答いただいた242名の患者さまのアンケート結果です。ご協力いただいた皆さまに心より感謝申し上げます。
当院では、経口内視鏡に加えて、経鼻内視鏡(鼻から挿入するタイプ)にも対応しています。経鼻内視鏡はのどを通らないため、嘔吐反射が起こりにくく、より楽に検査を受けられるという利点があります。ただし、鼻出血のリスクがあるため、以下のようにご案内しています。
アンケート結果では、11%の方が経鼻内視鏡を選択し、87%の方が鎮静剤を使用して検査を受けられていました。
当院では、安全に鎮静剤を使用できる体制を整えており、医師・スタッフともに豊富な経験を持っております。ご希望があれば、どうぞ遠慮なくご相談ください。
アンケートでは、多くの方が「思っていたより楽だった」と感じてくださっていることがわかりました。鎮静剤の使用や検査方法の選択が、苦痛の軽減に大きく寄与していると考えています。
一方で、「つらかった」と感じた方もいらっしゃいました。そういった場合には、次回以降、以下のような対策も可能です。
今後も、少しでも安心して検査を受けていただけるよう、スタッフ一同努めてまいります。